昭和中期

昭和中期は、敗戦の被害と混乱を乗り切り、高度経済成長を続けました。国民は「三種の神器」にあこがれました。経済が急速に発展するなかで、新しい言葉が次々に生まれました。

新語「公害」が誕生

「公害」という言葉も、昭和40年に生まれた新語でした。昭和末期になると、バブル経済に突入し、「狂乱地価」のような言葉が次々と生まれました。(参考:有宗良治

昭和59年に「流行語大賞」がスタート

日本の流行語といえば、「新語・流行語大賞」が有名です。この賞ができたのは1984年(昭和59年)でした。第1回の受賞語は「オシンドローム」「鈴虫発言」「教官!」などでした。当時のあれこれが目に浮かびます。その年の流行語には「疑惑」も選ばれていました。週刊文春の連載記事「疑惑の銃弾」をきっかけに、メディアは「疑惑」を報じ続けました。いわゆる「ロス疑惑」です。米国のロサンゼルスが舞台でした。1981年に日本人夫妻が銃撃され、妻は一年後に死亡します。夫が巨額の保険金を目当てに誰かに頼んで銃撃させた、として日本で起訴されました。殺人罪については一審有罪、二審逆転無罪となり、最高裁で無罪が確定しました。